岡山県真庭市久世の岸本整形外科医院、自己破産を申請

経済・産業
         

 帝国データバンク岡山支店によると、岡山県真庭市久世の岸本整形外科医院(岸本真院長)は、21日に岡山地裁津山支部に自己破産を申請した。負債額は約3億3000万円。新型コロナウイルス関連での倒産は医療機関では全国で初めて。
 同医院は1965年9月に創業。整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科で事業を行い、2014年12月には年収入約1億800万円を計上していた。しかしその後は、慢性的な看護師不足を解消できず、有床診療所としての運営を諦め、近年は外来患者の診療のみに切り替えたため、19年12月の年収入は約1億円にまで減少。病院施設・設備に対する借入金が重荷となって厳しい資金繰りを余儀なくされていた。
 今年3月以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて外出を控える動きが加速したため、外来の診療件数が減少。4月以降の収入は前年同月比で20%ほどダウンし、事業の継続が困難な状況に陥ったという。
 新型コロナに関連した倒産は県内では7件目、中国地方では21件目。


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