市内初の外国人隊員着任 地域おこし協力隊 魅力を世界に向けて発信する/岡山・津山市

行政・公共 任命書を受け取る彭さん=岡山県津山市で
任命書を受け取る彭さん=岡山県津山市で
         

 津山市地域おこし協力隊の委嘱状交付式が1日、岡山県津山市山北の市役所で行われ、市内初の外国人隊員、中国貴州省出身の彭思思さん(41)が着任した。

 日本が好きだという彭さんは母国の大学を卒業後、2017年に来日。同志社大学での修士課程を経て京都大学大学院農学研究科に入学し、有機農業や農業経済学について研究するなか、学びを生かして地方の活性化に貢献しようと休学を決めて応募した。今後は城西地区の住民組織・城西まちづくり協議会に所属し、地区内の空き家の活用と新たな観光コンテンツの開発などに取り組む。

 式では、谷口圭三市長が「城西地区は重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されており、住民たちが魅力ある町をつくろうと活発に動いている。交流を深め、地域の一員となって励んでほしい」と委任状を手渡して激励。彭さんは「住民のみなさんと協力して町の発展に貢献していきたい。歴史ある町並みと豊かな自然がある津山市、そして城西地区の魅力を世界に向けて発信し、多くの人に知ってもらえるように頑張る」と意気込みを語った。

 これにより、同市の協力隊員は2015年の制度開始以降31人目で現在活動しているのは12人となった。彭さんの任期は3月末までで、延長は最大3年可能。

市内初の外国人地域おこし協力隊になった彭さん(右)
市内初の外国人地域おこし協力隊になった彭さん(右)


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