津山市地域おこし協力隊の委嘱状交付式が1日、岡山県津山市山北の市役所であり、市は新隊員2人に委嘱状を交付した。
同日付で受嘱したのは農業組合法人アグリ堀坂で農作業にあたり、技術習得を目指す的場良治さん(52)と、つやま産業支援センターで市内企業が持つさまざまな課題の解決に向けて取り組む来島克也さん(47)。
的場さんは愛媛県松山市で地図の企画制作会社の営業職に就いていたが、妻とともに津山市に移住を決めて退職。これから農業を家業として夫婦で頑張っていこうと考えて応募した。西上に住み地域の魅力や情報の発信もしていく。来島さんは鹿児島県湧水町から来津。過去に情報システム関連の仕事に従事したほか、インターネット販売の個人事業を展開するなどしており、その経験を生かして企業のICT導入と活用をサポートしながら自身のスキル向上も図る。
式では谷口圭三市長が「力を貸していただき、ありがたく思う。地元の住民や仕事の関係者と交流を深め、2人が掲げた目標や思いが達成できることを願っている」とあいさつし、一人ひとりに委嘱状を手渡した。
的場さんは「組合のみなさんと地域の方々とのコミュニティを大事にしながら農業の発展と向上に努めたい」。来島さんは「スマート農業にも興味があり、勉強したいと考えている。多くの事業所がITを活用して仕事しやすい環境になるように手助けをしたい」と意気込みを語った。
2人の任用期間は来年3月末までで、延長は最大3年可能。これにより現在市内の地域おこし協力隊は12人になった。
