岡山県津山市小原の手描友禅講師・赤松梢さん(77)による「花友禅作品展」が13日、沼のくらやアートホールで始まり、気品と涼感あふれる多彩な作品が来場者を魅了している。15日まで。
染色を始めて35年になる赤松さんが、これまでに手がけた作品と近作合わせ約100点を展示。白いランの花をあしらった鮮やかな着物や海水魚を繊細に描いた額装、古風な柄の掛け軸、涼しげな藍色ののれんなど、巧みな技法で仕上げた秀作が並ぶ。豊かな風合いのクッションカバーやテーブルセンター、しぼり染めのシャツといった小物類も並び、一点一点に染色の奥深さがにじむ。
新匠工芸会展に入選するなど数々の受賞歴を持つ赤松さん。「試行錯誤しながら制作している時が一番楽しい。染色に興味がない人も気軽に作品を見に来てもらいたい」と話している。
