江戸時代から奈義町に伝わる「横仙歌舞伎」(県重要無形民俗文化財)の継承を狙いに、同町中島東地区の住民らが空き家を改修

歴史・文化 江戸時代から奈義町に伝わる「横仙歌舞伎」(県重要無形民俗文化財)の継承を狙いに、同町中島東地区の住民らが空き家を改修
         

 江戸時代から奈義町に伝わる「横仙歌舞伎」(県重要無形民俗文化財)の継承を狙いに、同町中島東地区の住民らが空き家を改修した「松神館」が27日、開館する。稽古場、歌舞伎体験のワークショップなどもできる交流スペースとしても活用していく。
 空き家は、歌舞伎舞台がある同所の松神神社に隣接し、1916(大正5)年に建てられた木造平屋約100平方㍍。所有者から町が昨年譲り受け、地元の要望を受けて国の地方創生推進交付金を活用し、7月から改修に着手。地域住民も手伝って板壁の塗装や瓦ぶき、内装では練習用の舞台と花道を杉板張りで造作した。事業費1200万円。
 地元有志でつくる「中島東松神座」が春と秋の定期公演前の稽古場として使うほか、昭和後期からこれまでの公演の写真を展示するスペースも設けた。さらに町内外の愛好者らを迎えてワークショップも不定期に開催する予定。
 開館のお披露目を兼ねて27、28の両日(午前10時~午後4時)、写真を展示する。
 来代貢区長(65)は「伝統ある農村歌舞伎の文化が次世代に継承されていくよう、その魅力を広く知ってもらえるよう活用していきたい」と話している。
 問い合わせは、町文化センター(☎363034)

大正時代の民家を改修した「松神館」


稽古場やワークショップに使われる舞台


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG