河川の水位状況をチェックするため、岡山県が新たに設置した監視カメラと水位計の運用が10日から始まった。美作県民局管内ではカメラが津山市川崎の加茂川など5河川7カ所、水位計が津山市山北の宮川など12河川13カ所で、既設分を含めて「おかやま防災ポータル」の観測情報から確認できる。
一昨年夏の西日本豪雨で逃げ遅れによる死者が多かったことを踏まえ、住民が即時に現状を把握できるよう、大雨による決壊や越水など特に注意が必要な箇所に増設。2019年度分として県内全体では監視カメラが24河川41カ所、水位計が29河川30カ所に据え付けた。水位計については、電波で水面との距離を計測し、堤防との高低差を表示する新たなタイプを導入した。
美作局管内ではこのほか、カメラが真庭市湯原温泉の旭川、美作市福本の吉野川など、水位計が津山市二宮の吉井川、津山市中北下の久米川、津山市新野東の広戸川など。さらに本年度中にカメラを16カ所、水位計を9カ所増設する計画。
同局建設部では「日ごろから居住地域の河川に関心を持ってもらい、増水時には状況をリアルタイムで確認できるツールとして、迅速な避難判断のために活用してほしい」としている。
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新設された監視カメラの映像=川崎の加茂川
河川水位状況をチェックする監視カメラと水位計の運用が始まった/岡山・津山市
- 2020年6月12日
- 行政・公共