津山小3女児殺害 無罪主張

事件・事故
         

 総社の民家で2004年9月、小学3年の女児=当時(9)=が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた男性被告(42)の裁判員裁判の初公判が6日、岡山地裁(倉成章裁判長)であり、同被告は「私は絶対にやっていません」と起訴内容を否認した。
 弁護側は、被告は事件当日、現場にも津山市にも行っていないとして無罪を主張した。
 事件と被告を結び付ける直接の証拠がなく、逮捕後に殺害を認めた供述の信用性が主な争点となる。判決は来年1月6日の予定。
 冒頭陳述で検察側は、勝田被告が下校する女児の後をつけ、時間を尋ねるのを口実に自宅に侵入し、事件後は着衣を兵庫県内の山中で焼き捨て、凶器の刃物を海に捨てたと指摘した。取り調べの際に被告が誘導なく現場の間取りを書き、女児の首を絞めたとする手紙を母親に送っていたとし、自白は信用できると主張した。
 弁護側は、被告と結び付く現場の遺留品や目撃証言がなく、凶器も見つかっていないとして、被告は犯人ではないと訴えた。
 起訴状によると、男性被告は04年9月3日午後3時過ぎ、わいせつな行為をしようと女児宅に侵入。首を絞めた上、胸や腹を複数回刺して殺害したとされる。
 男性被告は、兵庫県で中学3年の女子生徒の腹や胸を刺したとして実刑判決を受け、服役中の18年に逮捕された。当時の取り調べに対し、女児を刺したことを認める供述をしたが、その後、否認に転じた。


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