津山市阿波地域回るEV実証実験スタート

経済・産業
         

津山市は22日、JR因美線の美作河井駅を発着点に観光客をターゲットにした超小型電気自動車(EV)のレンタル事業の実証実験を9月から始めると発表した。脱炭素化を図るとともに、同路線の利用者の増加、沿線の2次交通の改善、観光需要の増大などにつなげる目的。
 オートバイ販売などのパドック、阿波地域で観光施設を運営するDIVE(ダイブ)、JR西日本岡山支社、市観光協会DMOと連携し、11月までの土・日・祝日に実施する。
 ターゲットは、鉄道遺産の一つである同駅の転車台を目的に訪れる観光客。列車で同駅に到着後、帰りの便の発車時刻までの待ち時間(約4時間)を利用し、阿波地域の飲食店や入浴施設などをEVで巡るモデルコースを設定する。実験を通じてEVの普及に向けた課題のほか、レンタル事業のオペレーションや採算性などを確認し、今後の展開を検討する。
 使用するのはパドックが扱うEV。フル充電で約40?走行できる1人乗りと3人乗りを1台ずつ導入し、1日2組の利用から始める。事前予約制とし、申し込み先はパドックだが、開始日などの詳細は調整中。利用料金は1台3000円。あば温泉、あば交流館、阿波森林公園が充電スポットになる。
 定例会見で谷口圭三市長は「地域の脱炭素だけでなく、因美線の利用者増加や観光振興につながることを期待する」と述べた。


JR美作河井駅を発着点にした実証実験で使用する超小型電気自動車(パドック提供)


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