津山郷土博物館が「津山藩松平家文書」から、江戸時代の疫病に関する資料展示/岡山・津山市

歴史・文化
         

 新型コロナウイルスが流行する中、岡山県津山市山下の津山郷土博物館は、県重文「津山藩松平家文書」の中から、江戸時代の疫病に関する資料を展示し、来館者が歴史の一端に興味を深めている。
 2階の常設の一部を変更し、「町奉行日記」「江戸日記」「国元日記」の3点を展示。町奉行日記には享和2(1802)年、津山で疱瘡(ほうそう)=天然痘=が大流行したため、城下町で9月に60人もの人々が亡くなったことが記されている。江戸日記は、安政5(1858)年に幕府からもたらされたコレラの対処法に関する御触書について記述。病にかかった場合は飲食を慎み、体を温め、「芳香散(ほうこうさん)」という薬を飲むとよい、としている。また、芳香散などの作り方も紹介している。
 同館では「幕府から出された指示内容や対処法が文書を通じてよく分かる。昔からはやっていた疫病に関する歴史の一部を知ってほしい」と話している。
 また、同館では中断していた「天華百剣と名刀写し展」を再開している。

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展示されている江戸時代の疫病に関する資料


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