岡山県真庭市の湯原町旅館協同組合は26日、湯原温泉の露天風呂「砂湯」付近でコロナ禍の収束を祈る「626エール花火」を開いた。訪れた人たちは夜空に咲く大輪を見上げ、歓声を上げていた。
温泉の恵みに感謝する毎年恒例のイベント「6・26露天風呂の日」が新型コロナウイルスの影響で中止となり、代わりに実施。日付にちなみ626発を打ち上げ、落ち込んだ客足の回復も願った。
緊急事態宣言解除後の最初の土曜日でもあり、県内外からの家族連れやアマチュアカメラマンなどの観光客が集まり、色とりどりの花火を動画や写真に収めたり、うっとりと眺めたりしていた。湯原温泉に度々訪れているという会社員・沼田直樹さん(56)=兵庫県赤穂市=は「とても美しい花火だった。緊急事態宣言も明け、久しぶりに県外で観光が楽しめた。今日は温泉に浸かってゆっくりしたい」と話した。
同旅館協同組合の竹田公江さん(52)は「お客さんからたくさん予約が入ったという旅館関係者の声も聞いた。今日はとてもにぎわってよかった」と語った。
p
コロナ禍の収束を祈るエール花火
湯原温泉「露天風呂の日」エール花火