県内で新型コロナ変異株

　岡山県は18日、県内在住の２人が英国などで広がっている新型コロナウイルスの変異株に感染していたと発表した。中四国で変異株の感染確認は初。
　２人は年代性別、居住する市町村とも非公表で、最初の感染者は今月上旬、もう１人はその濃厚接触者で今月中旬に発症。いずれも軽症で県内の医療機関に入院中。発症２週間前までの海外滞在歴はなく、県外感染者との接触も確認されておらず、感染経路は不明という。
　県新型コロナ感染症対策本部では「不特定多数との接触がなく、濃厚接触者も特定できていることから、感染が広がる恐れは少ない」としている。
　英国由来の変異株は、従来型に比べて感染力が強いとされる。県環境保健センター（岡山市）が国の要請で３日から実施しているスクリーニング検査で疑わしい検体が見つかり、国立感染症研究所に送って調べていた。