「津山まつり」のフィナーレを飾る徳守神社=岡山県津山市宮脇町=の「徳守大祭」が26日、中心市街地で行われた。曇り空をものともせず、黄金色に輝く大神輿(みこし)とだんじり18台が勇壮に練り歩いた。名物の田町奴行列や演舞も繰り広げられ、秋の津山を熱気と歓声が包んだ。
本殿で厳かに神事が執り行われ、正午に御神幸祭が始まった。日本三大神輿の一つとされる重さ約1トンの大神輿が出発。氏子や県内外の有志ら約150人の男衆が交代で担い上げた。「ワッショイ、ワッショイ」と威勢のいい掛け声を響かせ、沿道の観衆から声援が送られた。子ども神輿も元気よく後に続き、町並みに笑顔の輪を広げた。
奴通りの催し会場では、津山鶴丸太鼓の力強い演奏で幕を開け、津山情緒保存会による踊り、備州岡山城鉄砲隊の勇壮な演武が披露された。田町奴行列では、毛やりさばきや投げ受けの妙技に大きな拍手が沸き起こった。
母親と訪れていた津山東中3年の杉田真渉さんは「毎年楽しみにしています。何もかも大迫力で、最高ですね」と笑顔で話した。
御神幸祭は市街を巡り、大神輿は午後8時ごろ帰社。多くの提灯(ちょうちん)が出迎え、祭りの終わりを惜しむように拍手が広がった。
