稚児行列華やかに 少林寺開創500年 記念の大法要で節目を盛大に祝う/岡山・津山市

祭事・神事・法要 山門で洒水(しゃすい)を受ける稚児行列=岡山県津山市で
山門で洒水(しゃすい)を受ける稚児行列=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市中北上の少林寺が開創500年を迎え、5日に記念の大法要が執り行われた。新緑に包まれた古刹(こさつ)に多くの参拝者と地元住民らが集い、稚児行列や式典などで節目を盛大に祝った。

 圓福寺と称していたが、隠岐の島を脱出した御醍醐天皇が伯耆国の名和長年に身を寄せていた1333(正慶2年)ごろ、兵火で焼失。約180年後の1525(大永5年)、岩谷城主大河原弾正の要請で、幻住寺(美咲町北)の六世大綱愚溪大和尚が開山したとされる。本尊は、十一面観世音菩薩。

 稚児行列は、色鮮やかな衣装をまとった児童や幼児約60人を含む約200人が、喬松小学校(坪井上)から同寺までを華やかに練り歩いた。本堂で営まれた法要には関係者や檀家(だんか)ら約100人が集まり、僧侶たちが厳かな祈りを捧げ、寺の創設者と歴代の住職に感謝の意を表した。

謝辞を述べる清涼晃輝住職
謝辞を述べる清涼晃輝住職

 記念式典では曹洞宗大本山永平寺御専使や来賓の谷口圭三市長らが祝辞を述べ、同寺の歴史とその貢献をたたえた。清涼晃輝住職(46)が「千里の道も一歩から。先人たちが築いた500年という長い道のりを私たちは受け継ぎ、後世へと伝えていかなくてはならい。これからもみなさまと力を合わせ、共に仏さまの道を歩みたい」と謝辞を述べた。

開創500年を迎えた少林寺
開創500年を迎えた少林寺


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