B’z凱旋コンサートに思いを寄せて|おかえり稲葉さん2017
兄の稲葉伸次さん(和菓子店経営)は、父親の1周忌法要で帰津した4月、津山城(鶴山公園)の満開の桜を弟・稲葉浩志さんと一緒に見た。裏門から入り、園内を一巡して表門から出たとき、「津山の桜はとてもきれいだ」と感心しきりだった。
「子どものころ見ていた桜と違い、津山を離れて改めて桜の美しさ、津山の良さを感じたのだろう」と話す。
「洋楽ファンだった私が中学、高校時代に買い集めたレコードを、四つ違いの弟はこっそり聴き、それが音楽に目覚めるきっかけになったと思う」と振り返る。
「津山公演を一番喜んでいるのは、地元の人とともに(所属事務所に)実現を働きかけていた泉下の父かもしれない」としたうえで、「津山公演を長い間待っていただいたファンのみなさん、また応援して盛り上げよう、温かく迎えようという市民有志や行政などの姿勢には、ただただ感謝しかありません」。
「公演と市民らの取り組みが、津山の良いところを少しでも発信することにつながるよう願っています」と締めくくった。