「悪魔を払う」約1300年の歴史 地元の伝統を絶やさず後世に伝えたい / 岡山・津山市 

歴史・文化 19日の晴れ舞台に向けて稽古に励む出演メンバーたち
19日の晴れ舞台に向けて稽古に励む出演メンバーたち
         

 岡山県津山市にある高田神社に伝わる県指定重要無形民俗文化財「高田神社横野獅子舞」が、19日午後2時半から東京都のNHKホールで開かれる第23回「地域伝統芸能まつり」(同実行委など主催)で披露される。氏子たちで作る保存会のメンバーや地域の若者たち計34人は初の大舞台を前に気合いを入れて稽古に励んでいる。
 同イベントは、全国各地の伝統芸能・古典芸能が一堂に会する祭りで、その価値を見つめ直し、保全と継承、地域づくりへの意識を高めようと2001年から開催されている。
 当初は20年の開催時に出演する予定だったが、コロナ禍の影響で中止が続き、4年越しの思いが叶う形になった。實石勇会長は「多くの人に知ってもらう絶好の機会。最高の舞台にしたい」と意気込んでいる。
 本番に向けた最終リハーサルが11日、高田小学校=津山市=で行われ、17〜88歳の出演者たちが集まり、綿密に打ち合わせをしていた。2頭の獅子をあやつる計24人は、先導役の獅子頭2人の指示を頼りに息の合った動きをし、雄と雌がむつまじくじゃれ合う様子を見事に表現していた。
 獅子1頭の中に入る12人のうちの1人、武川大也さん(18)は「自分も地元の伝統を絶やさず後世に伝えていかねばという思いで参加した。迫力のある舞を多くの人に楽しんでもらえるようにみんなとともに精一杯頑張る」と話した。
 高田神社横野獅子舞は、約1300年の歴史があるとされ、伝承によると、713(和銅6)年ごろに美作国府が開設されて以来、美作11社の神々が総社に赴く際には加わっていたと言われている。文化・文政期から明治期にかけては特に盛んになり、「悪魔を払う」という信仰を受けてきた。現在は7月の納涼祭と10月の例大祭で奉納されている。


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