岡山県津山市総社の山中の畑で、群生する野生化したコンニャクが今年も一斉に花を咲かせた。咲き姿を見せることが珍しいばかりか、外国では「悪魔の舌」と呼ばれるほど不思議な形の濃い赤紫色の花々が、緑なす山中で一際異彩を放っている。
昨年弊紙に掲載された同じコンニャクの花の記事の情報提供者である石田宣明さん(83)が、今年の様子を確認したところ、昨年より多い、90〜140センチの10本が花を咲かせていた。辺りには虫をおびき寄せるための異臭が漂い、ハエが飛び交っていた。
「山奥で咲けば、誰にも迷惑をかけない。よく見ればかわいらしい。来年も自分らしく思う存分咲き誇ってほしい」。