身体・知的・精神障害者や障害児と健常者たちとの交流を目的とした第17回「ふれあい村」が2日、岡山県津山市山北の市役所東側駐車場で開かれ、秋晴れの中、多くの来場者が屋台グルメや催しを満喫し、充実した時間を過ごした。
障害者に対する正しい理解と認識を深め、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現を目指そうと、ふれあいスポーツ大会実行委が主催する恒例のイベント。
この日は市内や鏡野町の福祉事業所、関係団体、就労継続支援B型作業所計16団体がブースを構え、手作りの焼き菓子やパン、焼きそば、フランクフルト、ジュース、育てた野菜や花、かわいらしい手芸小物などを販売。高齢者から子どもまで多くの人が訪れ、買い物や食事を楽しみながら、談笑する姿が見られた。ステージではカラオケ大会やダンスの披露もあり、観客と一緒に大盛り上がり。車いすの利用体験や各店舗を巡って店員とふれあうスタンプラリーも好評だった。
就労支援事業所・津山ひかり学園ひかりの丘=川崎=の農園で働く安藤瑠星さん(20)は「自分が育てた野菜を買ってもらえてうれしい。これからも頑張って働きたい。みなさんと出会えて楽しかった」と語った。娘が障害福祉サービス事業所・トラストワークス=二宮=に通う上河原の女性(60)は「障害の有無に関わらず、頑張っているみなさんの姿を見て、すばらしく感じた。障害者たちを多くの企業や地域コミュニティーが受け入れて助け合い、誰もが自立した『分け隔ての無い社会』が作れるように願っている」と話していた。
