食糧難に苦しむ人たちを救う「アジア・アフリカ支援米事業」に取り組んでいる高野小学校=岡山県津山市=の5年生59人が26日、同校近くの水田で田植えに挑戦した。秋には約540キロを収穫し、アフリカのマリ共和国に贈る。
「食とみどり・水を守る岡山県労農会議」が呼びかけ、毎年実施している。近くに住む日笠栄さん所有の田んぼ(約1500平方メートル)を使った。
素足になった子どもたちは一列になり、「マリに愛を込めて!」と元気に声を合わせながら、キヌヒカリの苗を3本ずつ丁寧に植え付け。しだいに手つきもさまになり、田んぼにはきれいな苗の列が次々にできあがっていた。
鷲野萌衣さん(11)は「おいしいお米がたくさん実り、困っている人たちにおなかいっぱい食べてもらいたい」と話していた。
今年の田植えは、新型コロナウイルスの影響で臨時休校措置が取られたことから一旦中止を決定。その後の学校再開を受け、3密に注意しながら行うことにした。例年参加する2年生の体験は取りやめた。
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支援米の田植えに励む高野小の5年生