1棟貸し切りの宿 「奥津 かなでや」 オープン

経済・産業 豊かな自然に囲まれた古民家一棟貸し切り宿「奥津 かなでや」
         

 築150年の豪農の邸宅をリノベーションした一棟貸し切りの宿「奥津 かなでや」が先月末、鏡野町羽出地区にオープンした。豊かな自然に囲まれた歴史情緒あふれるたたずまいが魅力で、露天風呂や庭園でのくつろぎのひと時を提供し、野菜の収穫といった体験も楽しめる。
 経営するのは奥津地域出身の光永俊一代表(40)で、会社員から転身した。「コロナ収束後はイベントも計画し、奥津の山里を活性化したい」と話す。
 江戸末期に建てられ、30年ほど空き家になっていた古民家。羽出川のそばに立地し、県天然記念物「七色樫」からも近い。2年前に所有者から譲り受け、「周囲の美しい環境を含めて他にはない特別な雰囲気を感じた」と、宿にすることを思い立った。
 建物は木造平屋約210平方?。伝統的な日本家屋の特徴を壊さないよう柱や梁を生かし、暖炉とピアノがある大広間、キッチン、寝室、土間などを再生した。内庭に美作三湯の一つ奥津温泉の湯を使った露天風呂を新設。水琴窟の音も楽しめる枯山水の庭園を再整備した。バーベキューなどができる芝生広場や専用の畑が隣接し、竹林には遊歩道もある。事業には町の補助金を活用した。
 季節は限られるがタケノコ掘りやシイタケ採り、野菜収穫のほか、郷土料理づくりといった体験もできる。
 「かなでや」は、この家の昔の屋号「金出屋」から名付けた。最大5人まで宿泊でき、料金などはホームページに掲載している。
 光永代表は「豪農邸宅の名残を伝える建物の雰囲気を感じながら、日常とは違うゆったりとした時間に癒やされてほしい。山里にある一棟貸しの魅力を味わってもらい、鏡野町や奥津温泉の観光振興、PRにも貢献できるよう努めていきたい」と話している。
 予約、問い合わせは、かなでや(℡090-4930-8103)。ホームページ(https://kanadeya.jp)。


1豊かな自然に囲まれた古民家一棟貸し切り宿「奥津 かなでや」

2築150年の豪農邸宅をリノベーションした部屋


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