岡山県津山市山北の国名勝・衆楽園で3日、「花まつり」(津山市仏教会、同檀信徒協議会主催)が開かれた。子どもや保護者、僧侶ら約80人が仏教の開祖・お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。
コロナ禍による行動制限が緩和していることを受け、中止していた稚児行列を再開。迎賓館で行われた法要では、市内22カ寺の僧侶たちの読経が響く中、参加した3〜10歳の9人が、据えられた花御堂の釈迦像に甘茶をかけ、焼香を行った。また、花まつりの由来にまつわる法話に耳を傾けた。
行道では、きらびやかな衣装に冠を被った稚児たちが、釈迦像と張り子の白ゾウを乗せた車を引き、園内を歩いた。桜の花が舞い散る中、花見に訪れた客らが華やかな行列を見守っていた。
初めて稚児行列に参加した池上嬉衣さん(10)は「みんなの視線が集まり、少し緊張した。でもいい思い出になった」と話した。