岡山県真庭市古見の古見八幡神社による初の稚児行列参詣が5日、同神社と周辺で行われ、子どもたちのすこやかな成長と地域の安寧を祈念した。
コロナ禍の3年間にわたる自粛の連鎖を断ち切ろうと、牧博嗣同神社宮司の提案を受けて古見地区が共催。幼児から小学生まで男女18人をはじめ、保護者や神社総代、地区役員も参列した。
みこ姿の女児を先頭に、きらびやかな錦の衣装で天冠やえぼしを被った稚児たちが午前10時すぎ、コミュニティ施設「ふれあいの館」を出発。風薫る田園の沿道で地域住民らが写真を撮るなどして見守る中、神社まで約800メートルを練り歩いた。境内で記念撮影をした後、祈願祭の神事があり、牧宮司が祝詞を奏上。
参列した米来小3年・前本瑞季さんは「きれいな衣装を着て、みんなで歩けて楽しかった」とにっこり。
同所の農業・湯浅孝江さん(65)は「稚児姿が皆愛らしく、子どもの日にふさわしい催し。今後も続けてほしい」と話していた。