岡山県美作市は、湯郷温泉街の中心部にこれまでなかった公衆トイレ「湯のまちトイレ」を整備し10日、供用を開始した。
観光案内所西側の民有地を取得して5月に着工し、ヒノキなど県産材を活用した木造平屋建て62平方メートルを建設。男性用、女性用、多機能トイレを配し、各個室にはフィッティングボード(着替え台)、多機能のスペースには幼児用便器や折りたたみ式ベッド、人工肛門保有者用のオストメイトを備え、女性用にはパウダーコーナーもある。湯郷温泉観光協会に管理を委託し、利用時間は午前6時~午後9時。時間外は自動ドアが施錠、消灯される。総事業費は5700万円(用地代を含む)。
この日は落成式があり、萩原誠司市長が「全国の観光地がトイレのレベルアップに取り組む中、地域の要望を受けて整備した。これが今後のスタンダードとなる」とあいさつ。関係者とともにテープカットして供用開始を祝った。