大津神社=岡山県真庭市余野下=で12月に開かれる「霜月祭」に向け、余野小学校(同所)の全校児童11人が21日、神事に使うもち米の田植えをした。
地域学習の一環で、過疎・高齢化のため継続が難しくなった同祭の伝統を受け継ごうと一昨年から参加。氏子の入江正親さん(71)=同所=所有の田んぼ(4アール)に、住民有志らとともに集合した。
神事では、同神社の笹井昭昌宮司が祝詞を奏上し、6年生3人が玉ぐしをささげて無事の実りを祈願。続いて1列に並んで田に入り、古代米のもち米の苗束を手に、張り綱の印に合わせて植え付けていった。1時間ほどで青々とした早苗がきれいに並んだ。
6年・中野結衣さんは「神事は初めてで緊張したけど、稲がしっかり実るようお願いした。みんなで収穫して、お餅をついたりするのが楽しみ」と話した。
9月下旬には児童たちが手刈りで収穫して11月下旬、餅をつく予定。12月1日の霜月祭に供えるほか、餅投げで参拝者に振舞われる。