「森の芸術祭 晴れの国・岡山」を前に、参加アーティストの一人、イタリア出身のジャコモ・ザガネッリさんが制作した屋外卓球場「津山ピンポン広場」が26日、岡山県津山市山下の城下スクエア(津山国際ホテル跡地)にお目見えした。
ザガネッリさんは2022年、23年に県北に約1カ月滞在し市役所や学校などで住民と対話を重ねた。市の中心部で幅広い世代に利用してもらえるようにと卓球台3台と木製ベンチ4基を地域の職人と制作した。
卓球台は国際規格のサイズを元に、土台に黒く塗装した鉄、天板にコンクリートを使用。城下にある民家の屋根の形をモチーフにした斬新なデザインになっている。真庭産材スギを加工したベンチ(長さ3メートル、幅、高さともに40センチ)は年輪と木目の美しさを生かして仕上げた。
併せてラケットの無料貸し出しを28日から津山観光センターで行い、芸術祭以降も継続する。ザガネッリさんは「子どもから大人まで集まる市民の憩いの場として、それぞれの楽しみ方で使ってもらいたい」と話している。