津山商工会議所青年部(YEG)が主催する「高校生『つやまの日』事業プランコンテスト」が19日、岡山県津山市山北の美作高校で開かれ、市民の郷土愛を深めようと制定を目指している「つやまの日」の記念日にふさわしい取り組みをテーマに市内の高校生たちがアイデアを披露した。
「つやまの日」制定は津山市制施行100周年(2029年2月11日)に合わせ実現しようと津山YEGが掲げている目標で、活動の意義を知ってもらうと同時に、地域活性化と将来を担う地域リーダーの育成も図ろうと同コンテストを企画。
美作、津山商業、津山工業高校の計8グループ30人が高校生約200人の前でプレゼンテーションを行い、福祉の充実や観光振興といったさまざまな切り口から活気ある地域にする構想を発表。谷口圭三市長や近堂申洋津山商工会議所副会頭ら審査員がオリジナリティや実現性、地域への効果などを踏まえ採点した。
その結果、「津山にきんちゃい、帰ってきんちゃい」をキャッチフレーズに進学や就職で古里を離れた人たちが戻りたいと思えるようなマルシェ開催の企画を打ち出した津山商業地域ビジネス科3年の石坂虹心奈さん、河原優心さん、桑木心優さん、樋口るみかさんのチーム「4ever」が最優秀賞を獲得。

石坂さんらは「学校で取り組んでいる津商モールをヒントに考えた企画で、実行できるのかなどさまざまなことを検証しながらアイデアをまとめていくのに苦労したが、受賞できてうれしい」「津山の魅力をたくさん見つけて発信し、若い人たちが集まるまちにしたい」と話した。
この日は大阪府堺市の工房に勤めながら世界を飛び回り、SNSや動画配信サイトで包丁の魅力や研磨技術について発信している津山市出身の研師Ryotaさん(29)の講演もあり、好きな物事や趣味を突き詰め、継続して取り組むことが自分の将来につながることを語ったほか、研磨技術の披露もあった。
