岡山県津山市内の就農希望者らを対象にした本年度 「つやま援農塾」が23日、開講した。10月末までに30~70代の受講者計17人がピオーネ、 野菜の2部門で実践を踏まえて栽培から収穫までの基礎を学ぶ。
初日は、 野菜部門の8人が参加。中北下の久米支所で農業普及指導センターの職員から県域で生産を強化している重点品目のアスパラガスと市特産品のショウガについて説明を受けた後、作付けが行われているほ場を訪れ、実習に励んだ。
このうち、津山市中北下のアスパラガスのほ場 (約8.7アール)では、栽培に取り組んでいる北田修三さん(69)が講師となり「1度苗を植えれば約10年は栽培できるが、取り替ることができない分、病気や管理に対して常に気を配らないといけない」などと育てていく上での注意点ついて話した。その後、受講者たちは収穫を体験。長さを測る棒が付いた専用のはさみを使い27センチ以上に成長した若茎を根元から切り取っていった。
耕作放棄地対策に取り組もうと受講を決めた会社員・宮野祐吏さん(37)は 「初心者なのでしっかりと学んでいきたい。経験が地域の課題を解決する一助となればうれしい」と語った。
5月にはピオーネ部門の授業が行われる。