岡山県真庭市湯原地域で「はんざき」と呼ばれる国の特別天然記念物・オオサンショウウオをモデルにしたフィギュアづくりワークショップが21日、同市湯原温泉の土産店・はんざきやで開かれ、親子連れらが楽しんだ。
同温泉街で30日まで開催している「森の芸術祭フレンズプログラム」のアート企画「はんざきくんの出世物語」の一環で、アートスペース天ノ屋(廣山宏樹代表)が主催。アート企画に作品を出品しているアーティストも協力している。
この日は廣山代表(39)と絵画を中心に作品づくりに励む二宮出身の芸術家・関口浩太さん(21)に教わりながら子どもたちが制作に挑戦。紫外線を当てると硬化するレジン液をはんざきを模した型に流し込み、きらきらと光るラメを散らして固め、きらびやかな個性あふれる1体を作り上げた。
完成品を手にしながらにっこりと微笑む遷喬小1年・美見和加乃さん(6)は「初めて作ったから苦労したところもあったけど、きれいにできあがってうれしい。いつもは家に飾っておいて、ときどき使って遊ぶ」と話していた。
廣山代表は「はんざきをテーマにしたアートを通じて、天然記念物の保護に対する関心を高めてもらえたら」と語っている。
森の芸術祭(28日~11月24日)の期間中、同フィギュアと好評の「キツネのお面」を作るワークショップの開催を企画している。詳しくはSNS・インスタグラムのアカウント「Yubara art town」で発表する。