8月15日に岡山県真庭市蒜山中福田一帯で開かれる「ひるぜん花火大会」の実行委は、大会に向けて蒜山地域の各所に募金箱を設置して協力を呼びかけている。8月31日まで。
募金箱は、花火玉の実物を使用。直径30センチの尺玉(10号玉)と、直径18センチの小玉に穴をあけて、観光施設や商店、飲食店など34カ所に設置している。
花火大会は、「風流踊」の一つとして昨年ユネスコ世界文化遺産に登録された国指定重要無形民俗文化財「大宮踊」とともに開催される蒜山の夏の風物詩。約700発の迫力のある花火が夜空を彩り、近隣住民だけでなく、帰省客や多くの観光客でにぎわう。
運営にかかる費用は同地域の商工会員や企業をはじめ、有志らの寄付でまかなわれているが、近年は企業の減少に加え、経済情勢の悪化などの影響で経営が苦しい状況に追い込まれているという。
同実行委事務局(真庭商工会)の西村崇弘さんは「今後も大会をより一層盛り上げて存続できるようにしていきたい。わずかな心づかいでもご協力いただけたら大変ありがたい」と話している。
花火大会が終わった後も浄財は来年の運営に活用する。