行政相談出前授業に2006年から取り組んでいる加茂小学校=岡山県津山市=に、全国行政相談委員連合協議会長の感謝状が贈られた。
同小ではこれまで8回実施しており、対象の6年生が年1回、行政への相談や要望を地域住民から受け付ける行政相談制度、行政相談委員の役割について学習。児童たちは事前に地域の危険箇所や問題点を調べてワークシートに書き込み、当日は総務省岡山行政監視行政相談センターの職員や地元で35年同委員を務める八木惠三子さん(75)=加茂町小中原=から実際の相談事例や、改善の取り組みなどについて見聞きしている。
贈呈式は先月29日、岡山市内で行われ、感謝状を受け取った田村智典校長は「子どもたちの取り組みを認めていただきありがたい。6年生は政治の仕組みを学ぶ授業もあり、自分たちの住む地域の問題に気づき、考えるきっかけにもなっている」。
八木さんは「子どもたちは毎回、通学路の危険箇所などを指摘してくれて、改善につながったケースもある。『みんなの声が暮らしを変える』、その橋渡しをする委員の役割を理解し、とても有意義。学校の協力を得て今後もできる限り続けたい」と話した。