県は18日、稲に大きな害を及ぼす「イネいもち病」の流行が懸念されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を発令した。2年連続の発令で、防除の徹底を呼びかけている。
県病害虫防除所(赤磐市)が16、17日、県内の水田90カ所で実施した調査で、発生率が53・3%と平年(29・1%)を大幅に上回った。長雨で日照時間が少ないなど、湿度が高くなると感染が拡大する恐れがある。
いもち病はカビの一種で、感染すると葉に褐色の病斑が生じて枯れ、穂に広がると実りが悪くなる。
県農産課では「すでに感染しているなら直ちに農薬を散布し、出穂期前後の薬剤散布もしてほしい」としている。
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イネいもち病の病斑
「イネいもち病」懸念 病害虫発生予察注意報を発令
- 2021年8月19日
- 経済・産業