子育て世代を中心に多くの人に親しまれている岡山県奈義町の町総合運動公園に、年齢や障害の有無にかかわらず誰もが一緒に遊べる大型の「インクルーシブ遊具」が整備された。
複合遊具は高さ7メートル、幅8メートル。滑りにくい加工が施されたスロープを設け、車いすやベビーカーでも安全に2階フロアに上ることができる。トランポリンや滑り台のほか、視覚や聴覚にハンディキャップを抱えた人も楽しめるよう、指先を動かして使う遊具などがある。
複合遊具の周りには、背もたれと安全ベルトで体を固定できるブランコ、車いすに乗ったまま利用できる砂場スタンドなども設置。町が4950万円をかけ整備した。
2018年度には大型複合遊具「とんがりワールド」をリニューアルオープンしており、設備が一層充実した。
26日、記念式典が開かれ、奥正親町長らがテープカット。式に出席した放課後児童クラブの子どもたちが早速、歓声を上げた。
奈義小学校4年の安藤蒼峨君(10)は「トランポリンもあってとても楽しい。たくさんの人にこの遊具を知ってもらいたい」と話していた。
同町は、「みんなの公園づくり基本計画」に基づき、昨年度には同公園にウオーキングコース、健康器具なども整備している。