強い粘りと豊かな風味が特長の、岡山県真庭市特産のヤマノイモ「銀沫(ぎんしぶき)」の出荷が26日始まった。11月1日から直売所などで販売する。一方、真庭市出身で「岡山県住みます芸人」のハロー植田さん(吉本興業)は今年本格的な栽培に着手し、さらなるPRに力を入れている。
かつやまのいも生産組合では、市内の勝山地区を中心に市内44戸が約3ヘクタールで栽培。夏場の少雨の影響で例年よりやや小ぶりながら、品質は上々という。収穫は12月中旬まで続き、昨年より2トン多い過去最高の20トンの出荷を目指す。
銀沫は、粘り強く、アクが少ないためすりおろして時間がたっても白色のまま変色せず、豊かな風味と甘みが特長。全国的にも産地が少なく、栽培も難しいことから「幻のヤマノイモ」と呼ばれる。
11月1日から、市内の直売所やJAのオンラインショップで販売を始めるほか、勝山地区の土産物店や飲食店での提供を始める。とろろごはん、とろろそば、お好み焼きに入れるなどして味わう。
ハロー植田さんは、生産組合から「まにわ銀沫ねばり隊」の隊長に2021年に任命。PRを強化しているほか、今年は自ら手がけるほ場の栽培面積を4倍に増やして本格的な生産に挑戦している。畝から掘り出すたびに大小の銀沫に一喜一憂し、栽培の難しさを実感していた。
「自分の息子を掘り起こすような気持ちで、大きな芋が出てくるとやっぱりうれしい。真庭の銀沫は本当においしい最高の芋」とハロー植田さん。特技のB’zのボーカル・稲葉浩志さんのモノマネで「ウマトラ ソウル!!」と魂を込めてシャウトし、PRした。