岡山県久米郡美咲町は新庁舎建設にあたり、窓口における行政サービスの向上や業務の効率化を目指してデジタル技術を活用した改革を進めている。15日は同町原田の町役場第2分庁舎で、町職員が「オンライン電子申請システム」を体験し、その使い心地を確認した。
導入を予定しているのは津山市東一宮に本社を置くシステム開発業社・RELATIONの「スマホdeすまそ」。スマートフォン(スマホ)やタブレットを使って必要に応じた申請手続きが行え、さらにマイナンバーカードと顔認証システムを用いて個人情報の登録や本人確認も可能に。
このほか、登録情報を一括管理して一覧を把握できるなど、書類を扱う従来の方法よりも作業にかかる時間や手間を減らして利便性を高める効果が見込める。
この日はRELATIONの社員が来庁し、システムの概要や使い方を説明。デモンストレーション後には職員たちが実際に顔認証用機器やスマホにふれ、精度や汎用(はんよう)性の高さを確かめた。今後は実装に向けて職員の意見を集め、スムーズに取り扱えるようにしていくとしている。
くらし安全課の難波重信副参事は「役場の遠方に住む人も足を運ぶことなく気軽に活用でき、職員だけでなく町民の負担軽減にもつながっている」と話していた。