社会と若者をつなぐ「カガミノ・ユース・サークル」の高校生2人が14日、山北の市役所を訪問し、谷口圭三市長と「若者と地域」をテーマにざっくばらんに意見を交わした。
同サークルは「社会課題の自分ごと化を進め、若者と社会をつなぐ」を目的に活動している県北の高校生・大学生で、メンバーは現在28人。
代表の津山高2年・福寺航大さん(鏡野町香々美)と企画担当の同・中村歓二さん(真庭市蒜山下長田出身)が来庁。2人はコロナ禍をきっかけにこれまでにあった問題意識をより深めようと今年5月にサークルを設立した経緯を説明し「社会のなかでもまれる体験を早くからしたいと思った」と話した。
市長は「高校生が地域のことに興味を持っていただくことはありがたい」と語った。福寺さんが「津山の若者に期待することは」と問うと、市長は「地域を知ること、一番は人を知ること。これにより自分を知ることができる」と述べた。
市長から「津山はどんなまちだと思う」と問われると、福寺さんは「地域のつながりがすごくある。学生は学校、友達とのつながりがメインで、機会がないと地域とつながらない。つながりを改めて感じる場所をたくさん設けていきたい」。中村さんは「僕は違う感想です。出身地の蒜山は住民同士のつながりがとても強い。津山にはそれがあるのか疑問に思う。もっと濃密につながれる場があれば良いと思う」と話した。最後にメッセージを請われた市長は、差し出されたスケッチブックに「つながりを大切にしよう」と記した。
カガミノ・ユース・サークルはこれまでに山崎親男鏡野町長、青野高陽美咲町長らと意見交換の場を持った。オンラインを中心に「若者の政治参加」「高校生とまちづくり」などをテーマに専門家を招いた勉強会を開催している。
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谷口市長がメッセージを記したスケッチブックを受け取る福寺さん(左)と中村さん
「カガミノ・ユース・サークル」市長と意見交換
- 2020年9月15日
- 行政・公共