岡山県津山市の津山鶴山ホテルで24日、デジタル技術を活用し、地域課題の解決や持続可能な地域の実現を目指す産官学民の連携組織「津山市スマートシティ推進協議会」の設立総会が開かれた。市や企業など18団体が参加した。
市が昨年度に策定した「市スマートシティ構想」に基づき、技術・仕組みを生活にいち早く取り入れる環境を整備し、便利で快適なまちを目指す。今後は、市が構築を進めている来年2月運用開始予定の「データ連携基盤」の連携方法などの研究をはじめ、会員相互のデータ利活用やデジタル技術を効果的に活用した地域課題の解決などについて調査研究を行う。
総会には25人が出席し、谷口圭三市長が「今後の住民の暮らしや地域産業の発展、魅力を向上させていく取り組みを進めるには、デジタル技術の活用が必要」とあいさつ。議事に移り、設置規約を承認した。
続いて基調講演があり、市デジタル社会推進アドバイザーの間瀬正康氏が、社会インフラやエネルギー効率の向上、災害対策の強化といったメリットを挙げ、国内外の先進事例を紹介した。
この後の意見交換では、出席者は「住民が望むことを優先順位をつけて取り組むべき」「自分ごととして継続することが大事」などと述べた。