「スムーズ横断歩道」社会実験

行政・公共 東小西側の市道に仮設置されたスムーズ横断歩道
         

 県内初となる「スムーズ横断歩道」の試験設置による社会実験が6日、東小学校(岡山県津山市山北)西側の市道で始まった。横断歩道を隆起させることで既存歩道との段差を解消するとともに、車両の速度低減につながるといい、30日まで仮設して効果を検証する。
 国土交通省が警察、道路管理者と連携し、生活道路の交通安全を図る新たな取り組みで、秋の全国交通安全運動に合わせて各地でゾーン30規制区域(最高速度30㌔)に順次設置。スムーズ横断歩道はゴム製で幅員4㍍、奥行き約6㍍、高さが10㌢あり、傾斜付きの凸部路面「ハンプ構造」になっている。
 初日は午前中に工事が行われ、既存の横断歩道より15㍍南側に仮設。通過する大半の車は赤地に白の歩道帯に速度を落としながら乗り越し、下校する児童たちは手を挙げて横断していた。
 仮設期間の数日間、国交省のETC2・0システムとビデオカメラを用いて車両スピードの抑制状況や横断時の歩行者優先の順守率などを測定し、試験前の同期間と比較する。
 スムーズ横断歩道は津山市を含めて今月中に11道県に仮設、5府県に本設置される計画。
 市土木課では「データの結果を分析し、交通安全により配慮した今後の道路整備に生かしていく」としている。

東小西側の市道に仮設置されたスムーズ横断歩道


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