師走の風物詩「津山第九演奏会」が14日、岡山県津山市山下の津山文化センターで開かれ、“歓喜の歌”の大合唱が、市民ら約600人を魅了した。
出演は、公募で集まった市内外の13~89歳の津山第九合唱団72人と、4人のソリスト、ゲストコンサートミストレスに山本留梨子さんを迎えた津山交響楽団。昨年に続き関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者・藤岡幸夫さんがタクトを振った。
ベートーベンの序曲「エグモント」に続いて、「交響曲第9番」の第1~3楽章はオーケストラ演奏。クライマックスの第4楽章の合唱パートに入ると、ソリスト4人に導かれ、壮大なハーモニーをホールいっぱいに響かせ、高らかに歌い上げた。終演後は「ブラボー!」の声とともに会場から拍手が沸き起こった。
10年ぶりに市内から聴きに来たという山口玲子さん(73)は「楽器の音色も歌声も以前にも増して力強く素晴らしかった。クライマックスは感情移入してしまった」と話していた。
津山第九をうたう会から昨年バトンを受け継いだ津山文化振興財団の主催で、39回目。
