津山署勤務は7年ぶり。「新しい道路や店舗ができているなどまちの状況も変わっている。数の違いはあるが、起こっている事件や事故は県南部のまちと同じであり、県下一の広い地域を管轄する警察署の署長として大きな責任を感じている」。
1985年県警入り。岡山西署を振り出しに、機動隊長、高梁署長、公安課長などを歴任。
署長職は今回で2回目。高梁署長だった2018年には、管内が西日本豪雨の被害を受け「日頃から対策を講じ、いざ災害が発生した際には、自治体などの関係機関と連携して素早く対応しなければ
ならないことを改めて
認識した」と振り返る。
「安心・安全の津山・鏡野の実現を目指し全力で取り組んでいきたい」と決意を語る。主要目標として▽街頭活動の強化▽特殊詐欺被害防止対策▽高齢者を重点に置いた交通事故抑止対策―を挙げる。未解決のままである2002年の弥生町主婦失踪事件の解決も諦めていない。
座右の銘は、備中松山藩の山田方谷が説いた「至誠惻怛(しせいそくだつ)」。「真心と痛み悲しむ心を持って人と接すれば、おのずとうまくいく。山田方谷を見習って、地域住民の要望もよく聞き、協力しながら職務に当たっていきたい」。
趣味はバイクでのツーリング。岡山市の自宅に妻を残して単身赴任。59歳。
「プロフィル」 津山警察署長・光本博一さん
- 2022年4月13日
- ひと