女性美術家ふたりのアートユニット「ワタリドリ計画」による作品展が岡山県勝田郡奈義町豊沢の町現代美術館で開かれ、「奈義の旅」をテーマにした絵画や作陶などが来場者の目を楽しませている。12月11日まで。
ともに東京造形大学OGで、10年前から国内各地の旅先をモチーフに制作活動を続ける麻生知子さん(40)=神奈川県=と武内明子さん(39)=熊本県=が近作約40点を出展。
いずれも体験の臨場感が伝わる楽しげな作風で、油彩では車のフロントガラス越しに望む雄大な那岐連山、円筒状の室内に浮かぶ枯山水の庭園が異空間を醸す同館展示室「太陽」などがラフなタッチで描かれている。さらにビカリアミュージアムで化石発掘をしたり、民宿で風呂に入ったりする二人の姿を表現した作陶も面白い。
このほか一室では、結成からこれまでの活動紹介、今回の旅を記録した映像を上映。
真庭市下呰部の会社員男性(28)は「どの作品にも思い出がちりばめられ、ふたりの驚きや仲の良さまで伝わってくるよう。見ていたら旅に出掛けたくなる」と話していた。
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「奈義の旅」をテーマにした絵画や作陶に見入る来場者
「ワタリドリ計画」作品展
- 2022年11月18日
- 芸術