「不登校に関する相談会」(美作地域不登校支援ネットワーク主催)が岡山県津山市川崎の津山東公民館で開かれ、10組の当事者やその家族らが進学や勉強に関することから心と体のケアまで、さまざまなアドバイスを受けた。
2010年に同支援ネットワークが発足して以降、コロナ禍を除いて毎年2回実施している。現在美作地域の教育、医療、相談、行政機関の関係者がメンバーに入り、代表者23人が運営している。
この日は5つのブースに分かれ、美作保健所と津山市教育相談センター「鶴山塾」の職員、臨床心理士、岡山青少年総合相談センターの青少年ケアコーディネーターの9人が個別に受けた相談に対して助言を行った。
このうち、進路相談コーナーでは高校や大学への進学に関する悩みを打ち明ける人が見られた。発達障害をかかえる息子が登校できる学校を調べに来たという30代女性は「学校に行くことができない状態が続き悩んでいたが、通信、全日制含めて発達障害児を受け入れてくれる学校を紹介していただき、とても助かった」と話していた。
同支援ネットワーク事務局担当の教育相談アドバイザー・竹内由明さんは「悩みは個人個人によって違う。多種多様な相談に対応できるように、さまざまな分野の専門家が一堂に会する場となっている。少しでもみなさんの不安と悩みの緩和につながればうれしい。ぜひ活用してほしい」と語る。次回は11月9日に津山市総合福祉会館で開催予定。