ダイバーシティ推進イベント・トークライブ(日本政策金融公庫津山支店主催)が4日、岡山県津山市の津山東公民館で開かれ、元プロサッカー選手の加地亮さん(43)が「ウェルビーイングの極意」と題してセカンドキャリアや仕事観などについて話した。
兵庫県南あわじ市出身の加地さんは、セレッソ大阪やガンバ大阪、ファジアーノ岡山などで活躍し、2017年に引退。現在、大阪で妻と飲食店を経営しながらサッカー解説者としても活動している。
会社経営については「チームも企業もトップが方向性を決め、選手あるいは社員がいかにコミュニケーションをとりながら互いの真意を聞き、融合できるかが大事。また失敗しても、それをどう次に生かせるか、自分が何をやりたいのか明確にしないと周りもついてこない」ときっぱり。
手づくり和食が人気の飲食店については「味、スピード、人、空間を大切にしている。さらに従業員ファーストのここで働きたいと思う店を志している」。
アスリートのキャリアも振り返りながら「人生に偶然や無駄はなく、すべて必然だと思う。努力した人にはいい人脈や道しるべができる」と実感を込め、今後の展開については「7年後には故郷に戻って妻の実家の民宿を継ぎ、近くで飲食店もやりたい」と話した。
市内外から約50人が参加し、ファンの質問にも気さくに答えた。