岡山県美作市と県農林漁業担い手育成財団の本年度「新規就農者激励会」が15日、同市栄町の市役所で行われ、萩原誠司市長らが市内でブドウ園を立ち上げた横山彰彦さん(40)=北山を激励した。
横山さんは県立青少年農林文化センター三徳園での研修を経て2021年に両親から譲り受けた田んぼで「作州よこやま農園」を開設した。土台を作るところから始め、現在はハウスと屋外のほ場計32アールでシャインマスカットやピオーネなどの4品種計約50本を栽培。初出荷に向けて準備を進めている。
式では萩原市長が「就農していく若者が増えていくのは市としてもうれしい。上質な果物が実るように頑張ってほしい」と励まし、財団と市からの奨励金計5万円を手渡した。
横山さんは「先輩方の力添えのおかげでここまでこられたことに感謝している。きちんと収益を上げて、地域に貢献できるように励みたい」と抱負を語った。
奨励金は地域農業発展の中核者の育成など目的に、申請年度初めに39歳以下だった専業農業者を対象に交付している。