NPO法人・未来へ(藤本翔大代表理事)は、「働きたい!」という思いをサポートする新就労事業所「eタック1」と、支援を必要とする人に無償で物資を提供する「届けるプロジェクト」を立ち上げ25日、事業説明会を新魚町の男女共同参画センター・さん・さんで開いた。
事業所とプロジェクトはいずれも同未来へが運営する「灯(あかり)」の新規事業。県子ども家庭課から委託を受けていた事業が本年度から制度が変わり対象者の範囲が拡大されたことから新事業所の開設につながった。
事業所は登録制で、対象者は▽児童養護施設・児童自立支援ホームの在所者・出身者▽里親家庭・里親家庭出身者▽生活困窮家庭(18歳未満の子どもがいる家庭)▽現在虐待を受けている子ども・若者▽過去に虐待を受けていた子ども・若者。該当していれば年齢の上限は設けていない。
作業内容は、畑での野菜作りや車両、総菜店、コインランドリーでの清掃などがあり、3時間が上限(現状は時給1000円)。市内2カ所から現地まで送迎があり、状況によって支払い体系が異なる。
一方、プロジェクトは登録者に弁当や食料品、家電など生活必需品を送る。配達はしない。
説明会には、行政、児童相談所、NPO関係者ら約20人が参加。同未来への藤本優理事が「対象が広がったことで、事業内容や予算が拡充され、事業所設立に至った。『灯』に一人でも多くの方をつないでいただきたい」と呼びかけた。
登録申し込み、問い合わせは、同未来へ「灯」(TEL:0868-32-8025)。
