日本郵便中国支社が老朽化に伴い改築した「勝北郵便局」が9日、岡山県津山市日本原の国道53号沿いに開局した。太陽光発電設備を導入した中国地方で2局目、県内では初の「+(プラス)エコ郵便局」として営業を再開した。
旧局舎(1976年築)を昨年2月から閉鎖して取り壊し、跡地に木造平屋建て132平方メートルを整備。CLT(直交集成板)パネルを壁や天井などに活用し、屋根に設置したソーラーパネルで使用電力をほぼ賄えるという。郵便、貯金、保険を扱う窓口と相談カウンター、ATMコーナーを設けている。事業費非公表。
開局セレモニーには関係者約20人が出席。佐々木真悟局長は「明治15年に広戸郵便局として開局し、142年にわたり地域と歩んできたが、これまで以上に親しまれる郵便局として地域発展に貢献していきたい」、指宿一郎中国支社長は「環境配慮型の郵便局として、再生可能エネルギー活用によりCO2発生量を抑制でき、木の温もりが感じられる心地よい局舎となった」とあいさつ。来賓の谷口圭三市長らとともにテープカットし、新たなスタートを祝った。
営業時間は平日午前9時〜午後5時(貯金と保険同4時まで)。ATMは平日午前8時45分〜午後6時、土曜日午前9時〜午後5時、日曜祝日午前9時〜午後1時半。
問い合わせは、同郵便局(TEL:0868-36-2000)。