「勝間田・六清窯シーラカンス陶芸展」が奈義町高円のそばカフェ・木楽ギャラリーで開かれ、勝央町上香山の陶芸家・矢野清和さん(74)による焼き締めの器や魚の置物に来場者が見入っている。27日まで。
「勝間田焼復活会」代表で、平安末期から鎌倉時代に生産された〝幻の陶器〟の再現に2014年から取り組んでいる矢野さんが、昨年から今秋にかけて窯出しした約150点を出展。
今年の日本陶磁器協会「現代陶芸奨励賞中国・四国展」で入選した全長80?のシーラカンスは、歩くようにひれを立てた姿に〝生きた化石〟らしさを感じる。クエ、オコゼ、アイナメといった魚たちもユーモラスな顔つき。
さらに18年の県展で入選した高さ70㌢の大がめは、強還元による独特の青灰色を醸す。このほか手びねりの大皿、抹茶茶わん、湯飲みなども並び、どれも素朴な風合い。
矢野さんは「まだ知らない人を含め、勝間田焼を身近に感じてほしい。普段使いの器も多いので気軽に見に来てほしい」と話している。
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魚をモチーフにした置物や焼き締めの器と矢野さん
「勝間田・六清窯シーラカンス陶芸展」
- 2020年12月18日
- 歴史・文化