「十三参り」として知られる虚空蔵大会式を控えた東田辺の萬福寺で22日、縁起物の福笹(ざさ)作りが行われた。24日から3日間、コロナ禍の影響で2年ぶりとなる同大祭で参拝者に販売する。
今年の当番、東田辺の檀信徒約20人が朝から宿坊に集合。3日前に切り出したモウソウ竹の枝に、先月から手分けしてこしらえた俵や大福帳、蔵のかぎ、きん着、小判などを流れ作業で飾り付けていった。小物にはそれぞれ、「福徳開運」「厄除祈願」「貨財倍増」といったご利益のいわれがある。
「”日本三大福地”とされる寺の檀家として、参られる方に幸福や健康が授かりますよう心を込めている」と代表の西澤信孝さん(75)。この日は、まる1日かけて特大、大、中、小の計400本を仕上げた。
虚空蔵大会式は毎回、数え年13歳の厄払い、商売繁盛などを願う参拝者でにぎわう。境内には露店が並び、密教婦人会の甘酒接待もある。
問い合わせは、同寺(☎0868-27-0316)。
「十三参り」として知られる萬福寺にて縁起物の福笹(ざさ)作り / 岡山県津山市