元南極観測隊員・山本道成さん(54)=岡山県美作市梶原=による「南極の自然写真展」が同市江見の作東公民館ギャラリーで開かれ、極寒の地でとらえた美しい光景に来場者が見入っている。22日まで。
2005年12月から07年2月まで第47次観測隊の天文観測員として昭和基地滞在中に撮影し、日本に情報発信した「昭和だより」に掲載した写真から30点を展示。
マイナス34度の夜に観測された幻想的なオーロラ、プラネタリウムのような満天の星空、ライトピラー(光柱)、日の出前に大気の温度差で見られた蜃気楼、冬季の沈まぬ太陽の連続写真といったカットが目を引く。さらに氷の穴からひょっこり顔を出した愛らしいアザラシ、基地に訪れたコウテイペンギン、基地内の様子や外観のほか、山本さんが着用していたアノラックやオーバーズボン、靴など現地での服装も並ぶ。
同市川北の赤堀桂子さん(71)は「オーロラをはじめ自然の素晴らしさと同時に、観測隊の仕事の大変さも伝わってくる」と話した。
18日には山本さんの講演(午前10時~、一般聴講は要予約)も開く。
申し込み、問い合わせは、作東公民館(TEL:0868-75-0890)。