岡山県津山市の高田小学校で23日、「水の学習」が開かれ、4年生11人が地元の農業を支えるため池や水路について学んだ。
「下横野農地・水・環境向上を図る会」「大篠環境保全推進協議会」「上横野地区地域保全会」のメンバーら6人が来校。大篠環境保全推進協議会顧問で、高津用水土地改良区理事長の前原知明さん(72)が講師役を務めた。
前原さんは「ため池は雨が少ない時に水を確保するため、欠かせない」「地区内最大のため池『樋ノ内池』は約300年前に築造された」などと説明。その上で「祖先が苦労して整備してくれたおかげで、今の私たちの生活が豊かになっている。”地域の宝”としてみんなで守っていこう」と呼びかけた。このほか、井堰(せき)、水路を紹介するなどした。
神谷柚耶さん(10)は「人間が使うだけでなく、虫や魚の生息地にもなるなどいろいろ役割があると知った。大切にしていきたい」と話していた。