岡山県津山市内の県立4高校が連携して地域課題の解決策を探る講座「地域創生学」を本年度受講した生徒の成果発表会が、津山市山北の津山商業高校で開かれた。内容は提言書にまとめて10月上旬に市に提出する。
津山、津山東、津山商業、津山工業の36人が参加。「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野で5グループを組み7月末から5日間、フィールドワークなどを通じ高校生目線で「高校生にできること」「津山市にしてもらいたいこと」などについて考えた。
観光の2班は、地域のPRが弱く通過型の観光が多いという現状から、「津山の休日」をテーマにSNSのハッシュタグなどで宣伝し、アンケートに答えたフォロワーに市内の飲食店で使えるデジタルクーポンを配布するといったアイデアを提案した。
産業の1班は、高齢化や人口減少によって空き家が増加していることから、市が募集した空き家を格安で販売するモデルを作り、高校生がSNSで発信していき相乗効果を促すアピールをした。
講評の後、観光を選んだ津山高2年生の原田怜奈さん(16)は「誇れる地元企業が多くあることを知れて良かった。メンバーから自分にはない視点や考え方を学べて刺激になった」と話した。
2017年から実施し、今回で8回目。