さまざまな困難を抱える子どもたちを支援する施設として、岡山県苫田郡鏡野町に整備される「子ども第三の居場所」について、B&G財団(東京都)による開設費と3年間の運営費の支援が決まり、このほど同町役場で助成決定書の授与式が行われた。
子どもたちが安心して過ごすことができる、家でも学校でもない「子ども第三の居場所」は同財団が日本財団と協力し、全国に設置を進めているプロジェクト。これまでに178カ所が開設され、同町は県内9カ所目となる。
助成金は7880万円。授与式では、財団の朝日田智昭常務理事が「鏡野町の子育ての拠点として発展してほしい」とあいさつし、山崎親男町長に決定書を手渡した。
事業実施者はNPO法人子どもの居場所かがみの(駒牧恵美子理事長)。木造平屋154平方メートルを建設し、活動スペース、保護者相談室、キッチン、風呂、トイレなどを備える計画。来年4月の運営開始を予定している。
学習・生活支援、野菜栽培による食育、体験学習、地域交流などを行い、将来の自立につなげる。対象は町内の小学生で定員20人。